延原時行歌集「命輝く」(「番町出合いの家」鳥飼)名古屋版66

お早うございます。今日の歌にも、延原先生と滝沢先生との間に交わされてきた往復書簡に触れて、深い省察を加えた新しい歌を届けていただきました。「滝沢哲学(神学)」と「延原哲学(神学)」の誠に稀有な学問的対話の公開です。これまで延原先生の生涯にわたる膨大な著作はネット上の私のブログのひとつにおいて「延原時行著作集」として公開中ですが、いずれ許されることならば、この「延原時行・滝沢克己往復書簡」のテキスト化のお手伝いができれば、と願っております。当面は先生の大著『哲学の喜び』と英文大著の出版が目前ですので、それを待つばかりです。つばかりです良い一日を!

 

2月24日

鳥飼先生

   幸ひな誕生日の歌十首

一 幸ひな誕生日あれ家族友囲みてやこそ御神祝福
二 我が主もや初めの栄光囲みてや輝やかしめよ父よとぞ
  (備考:『ヨハネ』17・5、熟読参照)
三 これ我や「原受肉」の趣と名付けおるなり輝きの元
四 「アバ父よ」主は祈りたりその時に原受肉のや叫びありたり
五 恩師がや「生ける神をば表現す」述べし「人」こそこれ「原受肉」
  (備考:『純粋神人学序説』273頁、熟読参照)
六 我がしも「原受肉」をば発見すその時基教正に一新
七 空にぞや神も人もや至誠なるその時こそや「原受肉」点
  (備考:空=神性)
八 至誠学我語る時恩師ぞやこれ承けてこそ「神規定」発想
  (備考:恩師の「神規定としての神表現」の新発想、我への最晩年のご書簡(1983年7月1日付)をよく読めば、我の「至誠心の神学」の含意より学び給ひしものであること明らかなり。これ、驚きたり:「延原さんのロゴスといふのは、物の事実存在と(相補的に)共在する根源的普遍的・本質規定(こういふものとしてそれは「忠誠を促すもの」です)のことでせう。それならばむろんそれは、「事実存在より”前“ではなく」それと「共に」神性に於いて在るものです。/ 人間をはじめこの世界の内部に現はれる「価値」の問題、「信」か「覚」かといふようなこともーーたとえば信も、それ自身同様に有限の物の法性法身=「神性」における絶対被決定性Kontingenzへの覚醒でなくては、真正の信とは云へないーーここをしかと踏まえれば、すべて第二次的・第二義的なこととして自然に明らかになりませう」(拙著『平安ありて平和なる』新潟・考古堂、2017年、159頁、参照)
九 驚きぬああ驚きぬ驚きぬ我がロゴスより学びし恩師
十 我がロゴス恩師「根源規定」とや学びて「忠誠促す」とぞや

IXIA!
延原時行

Subject: 御礼

今日も有難うございます。オリンピックもあとわずかになりましたが、今日はフィギュア女子の坂本さんは神戸の長田区にある高校の生徒ということもあって、病院でもテレビで応援して過ごしました。また、私の誕生日ということで、娘や孫たちからお祝いをもらったり、フェイスブックでも多くの方からおことばをもらって、おひとりおひとりメール交換をしたりして過ごしました。夕餉には特別のお寿司が出てきたり・・・名古屋にいながら、嬉しい一日でした。御礼かたがたご報告まで。
IXIA!!
鳥飼慶陽