延原時行歌集「命輝く」(「番町出合いの家」鳥飼)名古屋版72

お早うございます。今朝も先生の会心の作を届けていただきました。いい朝です!

 

3月2日

鳥飼先生

         新しき形而上学の時代の歌六

一 創作用そも究極事性(さが)成すや無自性なるに大悲事に寄す
  (備考:復唱。これ、わが短歌神学の、自分で言ふのも可笑しいが、会心作なり。ホ氏が創作用(Creativity=Creative-activity; これを、「創造性」と静態的に訳すのは、プロセス学会で通弊になりたるが、我は「創作用」と動態的に訳すなり。その動態的なるCreative-activityは、ホ氏によれば、他方、究極者の事なのだ。これが、ホワイトヘッドの学問、形而上学の驚くべき資質なるなり。この事拙著『平安ありて平和なるー―ホワイトヘッドの平和論、西田哲学、わが短歌神学日記』(新潟・考古堂。2017)軌を一にして討論一致せり。痛快感動なりき。あとがき所収のカブ教授との往復書簡I,II, IIIの「創作用に関する討論」は今世紀におけるプロセス学の最大の成果の一つと言はれおるなり。それに続けて、昨日記したる、我が滝沢教授とホ氏との間の「神表現」と「共創」(Co-creation)の思想的一致は驚くべき思想的成果なる如し。これ、我が近刊『哲学の喜びーーチェンジの時代に、根底を省察する滝沢語録を読む。』の巻末謝辞を飾る「滝沢哲学の最後の光明――原事実から根源的本質規定のダイナミズムへ、ホワイトヘッドとの協働無限」の結論は、恐らく多大の議論を呼ばむ)
二 滝沢の「神表現」や「原事実」偶有に隠されたるも至誠論突く
三 至誠論「空神至誠」神人に「至誠心をぞ惹起なす」とや
四 この論や滝沢偶有ロゴスをば打てば響きの返りきて鳴る
五 鳴るやこそ「神表現」の響きなりホ氏の「共創」手を取り合ひて
六 これやこそ形而上学のや成果社会理論の実践非ず


Subject: 御礼
春の嵐で停電などありお店なども大変でした。昨年からかかわってきた「賀川豊彦著作選集」全5巻が完結し、今月22日には東京でお祝いの会が開かれることになりました。そこでひとことスピーチを頼まれていますが、今日は、昨年神戸で開催された賀川豊彦学会の公開講演「賀川豊彦と神戸―KAGAWA GALAXY」を軸にして、名古屋での生活を記念した新しい一本を産み出せないかと沈思黙考中です。御礼かたがたご報告まで。
IXIA!!
鳥飼慶陽